【不動産会社に聞いてみたVol.1】いなお不動産さま

いなお不動産尾関さん

いなお不動産の尾関様
みなさんこんにちは!家売る幸作こと、家島幸作です。

不動産会社って、なんだか見えないベールに包まれている印象がありませんか?

普段から頻繁にお世話になることってないですから、実際に家を売るときに何をしてくれるんだろうって気になりますよね。

そんな皆さんのために!今回は僕が不動産会社さんにインタビューを敢行し、あれやこれやいろんな話を聞き出してきましたよ!

今回お邪魔させていただいたのは、京都市西京区にある不動産会社、いなお不動産さまです。

いなお不動産の経営理念

いなお不動産様インタビュー

まずは快くインタビューを受け入れてくださってありがとうございます!本日はよろしくお願いします。
とんでもないです。よろしくお願いします。
まず早速なんですが、いなお不動産さんの経営理念をお聞かせいただければと。
正直言って、確固たる経営理念というものはないんですよ。
あら…(笑)そうなんですか?
いままでも、これからも地域に根差した不動産会社というスタンスではいますね。ま、適当にそれっぽいことを書いておいてください(笑)
わかりました(笑)

 

(…と言いつつも、こちらからの質問に真摯に答えてくださる尾関さんからは、お客様と真摯に向き合う、いなお不動産様の理念が垣間見えました)

不動産会社が見る京都ってどんな街?

京都市の街並みの写真

では次に、京都で家を売る・買うってことについて聞いていきたいんですけど。京都ならではの特殊性はありますか?
京都だからというわけではないと思うのですが、道一本、川一本分かれているだけで相場もガラッとかわってきますね。
でもこれ、どこのエリアでも同じことが言えるからなあ…。
京都って、学生用の賃貸アパートが多かったり、ホテルがバンバン建っていたり、不動産全体で見ると特殊なエリアに見えますけど、家の売り買いではほとんど関係ないですね。京都だからって構える必要はないと思いますよ。
そうなんですね!京都に住んでいる人には“洛中・洛外”って考え方が残っているじゃないですか?そういうのが家の売り買いに影響することはありますか?
ないです。テレビの見過ぎじゃないですか?(笑)
うっ(笑)じゃあ一切ないんですね。

 

ないですねえ…。古くから京都市に住んでいる人ならそういう考えの人もいるのでしょうけど、そういった考えを持っている人は家の売り買いはしないでしょう。
た、たしかに…。

 

だから、京都の町の特色が家の売り買いに影響することはほとんどないですね。
まあ、退職後に終の棲家として京都の家を探している府外の方もたまにいらっしゃいますね。
それは京都ならでは……ですかね?

 

どうなんでしょうね…。京都が好きで老後は京都で過ごすっていう人もいらっしゃいますし、やはり京都は日本が誇る観光地ですから、1度訪れたときに好きになってそこで暮らしたくなるという人もいるみたいですね。
なるほど!それは京都ならではな気がしますね。

いなお不動産の強みって?

いなお不動産の尾関さんと

では続いて、いなお不動産さまの強みを教えていただけますか?
強みですか…。いなお不動産に依頼をしてくれる人って、近所だからという人がやっぱり多いんですよね。
地元密着でやらせてもらっているので、近所の不動産会社だからという理由で来店いただける人がいるっていうのは強みですかね。
地域密着って安心感ありますもんね。

 

いや、安心感で言えば大手さんの圧勝でしょ。そこで勝負はできないですよ(笑)
あれ、そうなんですか?大手は信用できないっていう人もいますよね。
いますね。たしかに大手は疑わしいからって言う理由で小さな不動産会社を探してて、うちを選んでくれたお客様もいます。
それで言うと、値段が安い物件は大手さんが嫌がるんで、うちはそういうの関係なく真摯にお客様と向き合おうって思っています。
大手にはそんなことがあるんですね。

 

そりゃ商売ですから。大手ほど多くの物件を抱えることになるので、高額で売却できる物件の方が優先度も高くなるんですよ。
僕らが貰える仲介手数料も高額な物件を扱うほど高くなりますからね。
大手があまりやる気を出してくれないような安めの物件でも、いなお不動産なら真剣に向き合いますってことですね!
それもうちの強みですかね。

中古の不動産市場について

にこやかに話してくれるいなお不動産の尾関さん

尾関さん。いやらしい話なんですけど、正直中古の家って今売れていますか?
それ何が聞きたいんですか?(笑)
よく売れてますよ。中古だから売れないってことはないですからね。
そりゃ皆本当は新築が買いたいんでしょうけど、お金がないと買えないですし。
そりゃそうですよね(笑)でも新築にするか中古にするか迷っているって人はいるんじゃないですか?そういう人が中古住宅を選ぶ理由っていったい何なんでしょう?
お金ですね。
ずばりですね(笑)

 

同じ条件の家で新築だと4000万円、中古だと3500万円。それで中古を選ぶ人っていうのはやっぱり金額で選んでますよ。
他にも2000万円で購入して500万かけてリフォームをするっていう人もいますね。
それも新築を買うよりも安いからっていうのが根本にあります。自分の思い通りにしたいなら注文住宅を建てればいいでしょう?
たしかに…。逆に予算は同じく3500万円で、新築の3LDKか中古の4LDKかで悩んでいるなんて言うパターンは?
あるにはありますけど少ないですね。住みたい家の金額だけ決めて間取りを決めていないという人は少ないです。
賃貸アパートなら家賃から部屋を探すかもしれないですけど。購入ってなると、ある程度条件を絞ってから不動産会社に来る方が多いですね。
なるほど。じゃあ中古が選ばれるのは金額が安いから。
新築と比較するとそうなりますね。
安く家を買いたいという層がいる限り、中古住宅の市場が無くなるなんてことはないと思いますよ。

最近多い家を売りたい理由とは

いなお不動産尾関さん2

ちなみに、いなお不動産さんではどんな理由で家を売りたいって人が多いですか?
最近多いのは相続ですね。京都の出身で他府県にいらっしゃる方が、京都にある実家を売りたいっていうケースが多いです。こういった相談はけっこうありますね。
なるほど。となると古い家でしょうから、大手に頼むより地元密着のいなお不動産さんに頼む方が安心なんでしょうね。
あと、査定で意外と多いのは離婚です。これ色んな意味でツラいんですよ。まだ夫婦げんかの段階で査定依頼されることがけっこうあって…。
もちろん査定はしますし、相談されたことにはきっちりお答えさせていただくんですけど。ふたを開けたらただ夫婦げんかしていただけで…。仲直りしたんで売りませんってことも多いです。
それはつらいですね…。査定をしてもらうのは無料ですけど、査定する側はお金がかかりますもんね。
まあ、離婚が回避できたんだから喜ばしいことなんですけどね。

聞いちゃいました!不動産売買ウラ話!

不動産会社のウラ話を聞いて驚く幸作

そんなウラ事情があったなんて…。せっかく何で他にもあんまり外に出ないウラ話を聞かせてもらえないですか?
外に出ないウラ話ですか?たしかにYahoo!知恵袋とか見てると、それっぽく答えているけど間違っているなあっていう回答よく見かけますね。
あ、やっぱりそうなんですね…。

 

ウラ話ウラ話…。不動産会社との媒介契約って、専属専任媒介契約の方が力を入れてくれるしすぐに売れるってよく言われてますけど、実際そんなことないですよ。
3社と一般媒介契約だとしてもやることはきちんとやりますし、むしろ早く売れる事だってあります。
それは、いなお不動産さんだからじゃないんですか?

 

他さんも気にしてないと思いますけどね(笑)実際に、一般媒介契約の方が広告の露出度も増えますから。
それは一体どうゆう?

 

例えば一般媒介契約で3社と契約するとしますよね。このうちの1社が広告をオープンにすると、一気にいろんな不動産会社の広告媒体やポータルサイトに物件の情報が載るようになるんですよ。
いなお不動産が契約した物件を、他社のAB不動産が広告してくれるっていうイメージですね。
で、AB不動産には、「うちの物件載せてもいいけど、お客さんが見つかったら真っ先に教えてね」って言っておくんです。
なるほど!それだといなお不動産は売り手から、AB不動産は買い手からそれぞれ仲介手数料がもらえるからイーブンなんですね!でもそれって専属専任でもできるんじゃないですか?
まあねえ。でも実は、大手の不動産会社さんの中には自社が契約した物件を他社が広告することを禁じている会社もあるんですよ。
もちろんレインズには登録されているので、そこからうちのお客さんに紹介することはできるんですけど。
一般の人がネットで見つけたり、家に入ったチラシで見つけたりする機会は減ってしまいます。
そうなんですか!?全然知らなかったです…。
 
一般媒介契約にすればまず間違いなく情報はオープンになりますし、大手も他社が広告を載せることを禁止したりできなくなります。
広告の数を増やして、多くの人の目に売り出し中の家を見てもらうには、一般媒介契約にするのもいい方法ですね。
買いたい人が見つかる可能性は上がりそうですね。

 

そういうことです。自分のところで売れなかったときはガッカリですけどね(笑)
たしかに(笑)いやー、これは面白い話が聞けました。ありがとうございます!
ただ、複数の不動産会社と連絡を取り合わなければならないっていうデメリットがあります。
例えば3社と契約していたら3社3様の意見を聞くことにもなりますし、どの意見を参考にするのか売主の方がしっかりと決めなければなりません。
複数社と契約するのってそれがわずらわしいですよね…。
こちらとしても売買を成約させたいわけなので、アドバイスをさせてもらうのですが、「でもAB不動産はそうは言っていなかった」とか言われてしまうと、なかなか的確なアドバイスはしにくくなりますね。他者がどう動いているのかもわからなくなるので。
なるほど…。一般媒介だと、各不動産会社の動きを把握しておく必要がありますね。
売主様にも知識を身につけてもらわなければならなくなります。
頑張ります…!

 

長く必要とされる不動産会社へ|いなお不動産のこれから

今後の目標を語るいなお不動産の尾関さん

たっぷりお話聞かせていただいてありがとうございます。最後に、いなお不動産さまの今後の展望をお聞かせいただければと思います。
展望ってほどのことはないですけどね…。
またそんなことを言う(笑)

 

まあ、長く愛される会社でいたいですね。末永く地域に必要とされるような会社でありたいなと思っています。っていうのはどこも当たり前の話なんですけどね(笑)
いやいや。素晴らしい目標だと思いますよ!
 
われわれはここ京都に会社もありますし、地域密着でやってきているわけなので、所謂ずるいやり方とか、汚いやり方は絶対にできないんですよ。
僕自身は、商売のやり方としてそういうズルい手段を使うのを悪だとは思っていません。実際にそれで利益を出している会社もあるでしょう。
俗にいう囲い込みなどですか?実際に囲い込みをやっている会社ってまだあります?
ありますよ。前もうちのお客さんにレインズに載っていた物件を紹介しようと他社さんに問い合わせたら、商談中商談中って言われ続けて…。1ヶ月後には値段が下がってたってことがありましたね。
うわあ…。現場の方から聞くとリアルですね…。

 

そういうやり方っていつか絶対にバレるんですよ。バレたら会社を畳んで、また別のところで同じことをやるなんていうのは長く続かないですよね?そういうやり方を絶対しちゃいけないなって思いますね。
素晴らしいと思います。では本当の最後、これの記事を読んでいるユーザーの方にメッセージをお願いします。
売主の方が多く見られているんですかね?個人的には、家を売るというのであれば、売主の方もしっかりと知識を身につけるべきだなと思います。その上で、色んな不動産会社の担当者に会ってみる。
正直、有名な大手だから、小っちゃい街の不動産会社だから、そんなことでいい不動産会社かどうか、家が高く売れるかどうかはわからないですよ。
まずは知識をつけて、営業担当に直接会って、ピンと来た人に任せる。
知識がないとピンとも来ないですよね。

 

最近はネットである程度の知識は手に入りますし、家を高く売りたいのなら、自分自身でも知識を身につける努力をするのが良いのではないかと思います。もちろんわれわれは全力でサポートしますので。
ありがとうございます!

 

こんな感じでテキトーにまとめといてください。
なんてことを…(笑)今日はお忙しいなかお時間いただきましてありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。

インタビューを終えて

今回は京都市西京区にある、いなお不動産の営業担当尾関さんにインタビューをさせていただきました。

飄々とお話される尾関さんですが、裏表がない言葉には強い説得力があり、この人なら信用できるなと思わせてくれる方でした。

お話させていただいた時間は1時間以上に及びましたが、疲れた顔ひとつ見せない姿はさすが敏腕営業マンといった印象です。

右京区と西京区を中心に営業されているいなお不動産さまですが、最近は亀岡市にも力を入れているそうです。

京都市の右京区、西京区、そして亀岡市で不動産の売買を検討されている方は、ぜひいなお不動産にお問い合わせください。

【いなお不動産】会社概要

住所 京都府京都市西京区松尾井戸町11番地
設立 平成18年3月
宅建業免許 京都府知事(3)12327号
加盟団体 公益社団法人 全日本不動産協会会員
公益社団法人 不動産保証協会会員
公益社団法人 近畿地区不動産公正取引協会加盟
全日本不動産流通センター会員
電話番号 075-381-1192
FAX番号 075-381-2689
代表者名 稲生正浩