不動産売却で後悔しないための不動産会社の選び方

2018/10/16 投稿

マンションや一戸建て、あるいは土地。これらの不動産を売却しようと思ったとき、不動産会社に依頼するのが一般的です。

不動産会社は、売買仲介業者をはじめ、買取業者、賃貸仲介業者、物件管理会社など分野がわかれています。

不動産の売却を考えているのなら、頼るべきは売買仲介業者あるいは買取業者になります。

どちらの不動産会社に頼るにしても、不動産会社選びが、満足のいく売却を成功させるカギを握っていると言って過言ではありません。

今回は、どうやって不動産を売却するのか、不動産の売却方法から不動産会社の選び方までを徹底的に学んでいただきます。

なぜ不動産会社に売却を依頼するのか

マンションにしても一戸建てにしても、あるいは土地を売るにしても、不動産を売却する経験は人生の中で一度あるかないかの経験です(不動産投資家は除きます)。

さらに、高額な金銭のやり取りになるため、売り手としては納得の価格で売却したいし、安心して売却したいと思うのが当然でしょう。

不動産売買自体は個人間でできないわけではないのですが、情報も知識も少ない素人同士では適正な価格や契約のやりとりなどがわからず、後々トラブルに発展しかねません。

そうならないために、不動産売買の専門家に相談し、納得の価格で安心して不動産が売れるようにサポートしてもらうのです。

不動産売却の方法【仲介】と【買取】とは

冒頭で紹介したように、不動産を売却する方法には、仲介と買取という2つの方法があります。

どちらの方法で売却するかは、高く売るのか早く売るのかのどちらを優先するのかによって変わります。

不動産を売る全ての方が“高額かつ早期の売却”を望んでいるはずですが、残念ながらそう上手くはいきません。

一等地にあってめったに市場に出てこない、無理をしてでも買いたいと思わせるような希少性の高い不動産でない限りは難しいです。

家を高く売りたいなら仲介

もしアナタが家を高く売りたいと思っているのなら、不動産仲介業者に売却を依頼しましょう。

不動産仲介業者が得られる利益は、売り手と媒介契約を結び、買い手との仲介役になって売買を成立させることで発生する、仲介手数料のみです。

仲介手数料は

売却価格×3%+6万円+消費税

が上限に設定されています。

例えば、3000万円で売却できた家と2500万円で売却できた家とでは、仲介手数料に21万円(税抜き)の差が出ます。

つまり、契約した売主の家が高く売れるほうが、不動産仲介業者も多くの報酬を手にできるので、売主と利害関係が一致するのです。

そのため、仲介手数料という費用は発生しますが、家を高く売りたいのであれば不動産仲介業者に査定を依頼する方がよいのです。

家を早く売りたいなら買取業者に査定を依頼する

家を高く売ることよりも、とにかく早く売ってしまいたい、すぐに現金化したいと思っているのなら、買取業者に査定を依頼し、直接家を買い取ってもらいましょう。

仲介による不動産の売却は、一般的に3~6ヶ月以上の期間が必要だといわれています。

アットホーム株式会社の調査によると、マンションでは平均6ヶ月、一戸建ては平均11ヶ月の売却期間を要したというアンケート結果もあります(アットホーム株式会社|「中古物件の“売り手”と“買い手”のキモチ調査」より)。

しかし、買取は仲介とは違って、購入相手を探す必要がないので、早期売却を実現できます。

また、仲介手数料を支払う必要もありません。

ただし、買取業者の査定価格は、仲介で市場に出回る相場価格の7割程度だと思っておいてください。

相場価格3000万円の家であれば、買取の場合2100万円程度の価格になります。

不動産買取業者は、買い取った不動産にリフォーム・リノベーションを施し、転売することを目的にしているので、買い取り=仕入れにあたるのです。

買取業者からすると、仕入れ値が安い方が得られる利益も大きくなるため、仲介よりも買取の方が売却価格は安くなってしまいます。

それでも、離婚による財産分与や相続税の納税などのために早期売却を優先したい場合は、買取を選びましょう。 

不動産を買取で売却する時の不動産会社選び

買取をしてもらう不動産会社の選び方はとても簡単です。

複数の不動産会社に、売却する不動産の査定を依頼し、金額が一番高かった不動産屋を選んでください。

買取の場合、売却価格を決めるのは不動産を買い取る不動産会社です。

査定の結果がすなわち売却価格になるので、とにかく高額な査定価格を提示してきた業者を選べば問題ありません。

不動産を仲介で売却する時の不動産会社選び

不動産を仲介で売却するときの不動産会社を選ぶためにも、複数の不動産会社を比較する必要があります。

ただし、買取のように一番高い査定価格を提示した不動産会社を選べばいいわけではありません。

買取とは違い、売買価格を決めるのは不動産会社ではなく、購入する買主になるからです。

不動産会社が5000万円と査定したマンションだとしても、5000万円で買いたいという人が現れなければ、5000万円で売却することはできません。

不動産を売る人はもちろん、不動産を買う人にとっても、不動産売買は何度も経験することのないイベントです。

買い手は希望する間取りや立地から、相場価格と予算を把握したうえで物件を探している方がほとんど。そのため、売り手も相場価格を把握しておく必要があります。

相場価格を把握しておけば、いちばん高額な査定価格が相場価格とマッチしていない場合それに気づくことができます。

相場とマッチしていない価格では、買い手がつかず、不動産を売却することができません。

ただ高額なだけの査定価格で不動産会社を選ばないように気をつけてください。

売却に失敗しない人は複数の不動産会社を比較している

不動産ポータルサイトLIFULL HOME'Sが運営するLIFULL HOME'S PRESSが行った調査(家の売却時、査定価格よりも成約価格が「上がった人」と「下がった人」の差は?|2015年)よると、査定価格よりも成約価格が上がった人の平均見積り社数は2.05社、下がった人の平均見積り社数は1.84社という結果になりました。

売却に成功している人は平均しても2社以上の不動産会社に見積り依頼をしているようです。

今度は失敗した人に目を向けてみると、査定価格よりも成約価格が下がった人の会社選定の理由の3割弱が「知っている会社だったから:28.2%」という回答です。

一般の人が知っている不動産会社は数が知れており、売り主の知らない不動産会社が売却を成功に導いていた可能性も捨てきれません。

自分の知っている不動産会社に頼るのは安心感があるかも知れませんが、売却に失敗してしまえば元も子もなくなってしまします。

自身が知らない不動産会社も含めた多くの不動産会社に査定を依頼してから、不動産会社を選びましょう。

複数の不動産会社に査定を依頼する方法

複数の不動産会社への査定依頼は、不動産一括査定サイトがおすすめです。

不動産一括査定サイトは、売却する不動産の情報と売主本人の情報を入力するだけで複数の不動産会社に一括で査定依頼ができるサイトです。

無料で利用することができ、入力も3分程度の時間があれば完了します。

売主からのヒアリングや物件のデータから査定する簡易査定(机上査定)のみなら、最短1時間以内に査定結果が送られてくることもあります。

まずは不動産一括査定サイトを使って、複数の不動産会社を比較してみるといいでしょう。

イエウールトップ1600社以上の不動産会社と提携する『イエウール』であれば、アナタの知らない不動産会社までピックアップし、同時に査定を依頼することができます。

累計1000万人以上の方が利用してきたサイトなので、安心して利用可能。LINEのような入力フォームなので、入力もカンタンです。

不動産会社を選ぶ3つのポイント

仲介を依頼する不動産会社を選ぶとき、チェックしてもらいたい3つのポイントがあります。

査定価格に根拠があるか
仲介を依頼する物件と類似した物件の売却実績があるか
売主のパートナーとして売却までのストーリーを描けるかどうか

これらをチェックして、納得の価格で安心して不動産を売るためのパートナーを選びましょう。

査定価格に根拠があるか

一括査定サイトを利用し、複数の不動産会社の査定価格が揃えば、それぞれの価格に至った根拠を確認していきましょう。

高額すぎる査定価格でも、思っていたよりも低い査定価格でも、査定価格の根拠は必ず確認してください。

高額すぎる査定価格には、契約を取りたいだけの悪徳不動産会社の罠が仕組まれている可能性があります。

低い査定価格には、その不動産会社しか入手していない情報が反映されているかもしれません。

根拠が曖昧でろくに説明もできないようなら、その不動産会社は候補から外してしまって大丈夫です。

仲介を依頼する物件と類似した物件の売却実績があるか

続いて、不動産会社の売却実績を比較します。

売却実績があるのであれば、査定結果に過去売却実績として類似する物件の売却実績が掲載されている場合があります。

ただし、会社自体に実績があっても、営業担当者には実績がない可能性があるので、実績は担当者に直接確認するようにしてください。

例えば、マンションを売る場合なら「最近はどちらのマンションを担当されたんですか?」と聞いてみましょう。

こんなことを聞くのはと思うかも知れませんが、売主の方にとっては一生に二度とないかもしれない不動産売却の重要なパートナー選び。遠慮せずに質問をぶつけていきましょう。

売主のパートナーとして売却までのストーリーを描けるかどうか

最後に比較するのは、営業担当者の脚本能力です。

売却成功にいたるまでのストーリーを描ける担当者ならば、パートナーとして信頼できます。

売り出し価格
売却期間
内覧者の目安
内覧のプラン
値下げのタイミング
最低価格

上記について最適なプランを用意し、売却成功に導いてくれる担当者がいれば、その不動産会社に決めましょう。

売却までのストーリーを描ける脚本力は、すなわち仲介力と覚えておいてください。

免許番号はあてにならない

不動産の売買や賃貸を行う不動産会社(宅建業者といいます)を運営するためには、国土交通大臣から交付される「国土交通大臣免許」または知事から交付される「都道府県知事免許」が必要です。

この免許は5年ごとの更新となり、更新の回数が営業所内に掲げられている「宅地建物取引業者票」に記載されます。

「宅地建物取引業者票」は、営業所内の見える位置に設置しなければならないので、不動産会社を訪れた際に目にすることになると思います。

例えば、

東京都知事(3)幸作不動産 第1234号

とあればカッコ内の数字が更新回数です。

東京都知事が免許を3回更新しているので、15年以上営業している不動産会社ということです。

ってことは信頼できる不動産会社ってこと?

 

そう考えるのは軽率ですよ。

 

この更新回数を、不動産会社選びの指標にという意見も多く見られますが、実際のところ、更新回数が多いだけで、信頼に足るパートナーとは言い切れません。

更新回数で社歴を判断することはできても、働くスタッフたちの就業歴を判断することはできないからです。

また、都道府県知事免許は1つの都道府県で営む業者に交付され、国土交通大臣免許は2つ以上の都道府県にまたがって営む業者に交付される免許のため、ある一つの都道府県で長年営業してきた不動産会社が他府県に進出した場合には、更新回数がリセットされます。

なので、国土交通大臣免許の更新回数が少ない業者でも、実際には社歴の長い業者ということもあります。

免許の更新回数は、参考程度の材料にしかなりませんので、そこにこだわり過ぎないようにしてください。

会社よりも人、不動産会社選びは担当者次第ってことだな!

 

GOOD!その通りです!

大手不動産会社と地場中小不動産会社の違い

複数の不動産会社を比較する上で大事なのは、大手不動産会社と地場中小不動産会社両方を比較することです。

それぞれのメリット・デメリットを確認しておきましょう。

大手不動産会社のメリット・デメリット

大手不動産会社のメリットは、資金力です。

多数の不動産ポータルサイトへの掲載や、内覧会などにお金をかけてくれるので、買い手が集まりやすくなります。

一方で、ひとりひとりに課せられたノルマが厳しく、多くの顧客を抱えているため、雑な対応を取られることもあるかも知れません。

かかった広告費の回収やノルマ達成のために、両手仲介だけを狙った囲い込みを行う者もいます。

囲い込みとは、売り手と買い手両方の仲介役を担って報酬を倍にしたいために、売り物件の情報を隠してしまう悪徳な手法です。

囲い込みをされてしまうと、売却価格が下がる上に売却期間も長くなってしまいます。

囲い込みについて詳しくはコチラ【不動産業界に潜む囲い込みとは?家を売る人が知っておきたい驚愕の真実

地場中小不動産会社のメリット・デメリット

地場中小不動産会社のメリットは、地域密着ならではの情報網です。

地元ならではの地域情報を物件のメリットに盛り込んでくれる可能性が高く、信頼感があります。

ただ、大手ほど宣伝広告に多くの費用を割くことができない場合もあります。

特にポータルサイトへの掲載は、広告活動の生命線になりますので、実施してくれるのかどうかは要確認です。

大手も地場中小も一長一短

あらためて見ると、大手には大手の、地場中小には地場中小のメリットとデメリットがあり、それだけで売却のパートナーになる不動産会社を選ぶことはできません。

結局のところ、会社の名前が不動産を売ってくれるわけではないのです。

やはり会社の大小や事業歴ではなく、担当者の良し悪しで業者選びをするようにしてください。

大手不動産会社は、不動産一括査定サイトとは提携していない業者も多いので、一括査定サイトと合わせて個別で査定依頼をしてみてください。

 

でも、どの不動産会社に依頼すればいいんだろう?

 

おすすめは売主をサポートするサービスが満載の野村の仲介+ですね。

大手おすすめはオリコン顧客満足度ランキング1位の野村の仲介+

大手不動産会社の中でも特におすすめできるのが、2年連続でオリコン顧客満足度ランキング1位の野村の仲介+です。

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野村の不動産+には、売却サポートサービスとしてこれら10個のサービスが用意されています。

対応エリアは、首都圏、関西圏、名古屋圏のみではありますが、不動産ポータルサイト『ノムコム』で24時間いつでも無料査定が受けられます。

首都圏、関西圏、名古屋圏の不動産を売却しようと考えているならまずは査定を依頼してみましょう。

 

まとめ:自分にピッタリの不動産会社を選んで後悔のない売却を

納得の価格で、安心して不動産を売りたいのなら、売却を任せる不動産会社選びが売主の最重要課題です。

特に仲介で不動産を売却する場合は、複数の不動産会社を比較して、信頼できる業者を見つけなければ、売却は失敗に終わってしまうことでしょう。

不動産一括査定サイトなら、カンタンな入力作業で複数の不動産会社に査定依頼ができ、比較が容易になります。

依頼した不動産会社の査定が出揃ったら、

・査定価格に根拠があるか
・仲介を依頼する物件と類似した物件の売却実績があるか
・売主と一蓮托生で売却までのストーリーを描けるかどうか

この3つのポイントで不動産会社を比較し、信頼できる不動産会社をみつけましょう。