一戸建てからマンションに買い替え 失敗しない住み替えとは

2018/11/22 投稿 2019/02/27更新

夢のマイホームとして手に入れた一戸建て住宅でも、時が経つにつれて使わない部屋ができたり、階段の昇り降りがつらくなったり、庭の手入れが面倒になったりと購入時には想定していなかった変化が出てくることが往々にしてあります。

もし土地も自らが取有しているのであれば、その都度自分のライフスタイルに合わせた住宅に建て替えるということも可能です。

しかし、取り壊しの費用と建築費用を考えると、莫大な金額になってしまいます。

今回は、ライフスタイルに合わせて一戸建てからマンションに住み替える・一戸建てを売却してマンションに買い替えるという提案をさせていただきます。
いったい何を教えてくれるんだい?
一戸建ての生活と比較したマンションのメリットや買い替えの方法をお伝えしますので、今後の住まい方を考える参考にしてください。

一戸建てからマンションに住み替える・買い換える理由

一戸建てからマンションへの住み替え・買い替えには色々な理由があります。主な4つの理由について見てみましょう。

世帯人数の変化でコンパクトに住みたいから

マンションで生活していたご夫婦に子どもができると、家族で住むにはマンションが手狭に感じて一戸建てへの住み替えを検討しますよね。

これと逆で、お子さんが成長すると就職や結婚で家を離れ、今度は一戸建てで部屋が余る状態になります。

夫婦二人暮らしになると、一戸建てでも生活する部屋が限られるため、使っていない部屋への手入れに手間を感じます。

そのため、面積は狭くなっても家の手入れが楽になる、マンションへの住み替えを希望するのです。

管理や手入れの手間を省きたいから

SUUMOの調査では、マンション購入の決め手となった理由の第三位に「管理やメンテナンスが楽」が挙がっています。

一戸建ては長年住んでいると年月の経過とともに劣化してきますよね。内装や外壁は定期的なメンテナンスが必要です。

さらに、住宅だけでなく庭を持っていれば、庭の手入れもしなければいけません。

私生活が忙しくなった、年齢を重ねて手入れが億劫になってきた、などの理由で住宅や庭のメンテナンスができなくなったときも、管理の手間を省くために一戸建てやマンションに住み替える理由のひとつです。

防犯や災害対策

SUUMOの調査によると、マンション購入の理由第一位が「セキュリティの高さ」。これは、シニア世代の方を中心にした、一戸建てからマンションへの住み替えへの大きな理由にもなっています。

人間が年齢を重ねると、どうしても認知能力が低下してきます。近年では認知機能が低下しがちなシニア世代を狙った押し入り強盗やオレオレ詐欺などの犯罪も増加傾向にあります。

力もあって活発な働き世代の男性が住む家よりも、シニア世代のご夫婦二人暮らしの家の方が、どうしても犯罪の標的にはなりやすいですよね。
それは確かに…。
一戸建てでは自衛しきれない防犯対策も、セキュリティ対策のしっかりしているマンションへ住み替えれば可能です。

また、マンションは管理組合への入会が義務付けられているところも多く、同じマンション内での近所付き合いも盛んです。近所付き合いが盛んということは、自衛力も高い特徴があります。

利便性を優先

一戸建てを建てるには広い敷地面積が必要です。

さらに、都市部や駅近など利便性が高いエリアだと当然一戸建ての価格は高くなります。

よって、一戸建てを購入する場合は、値段を検討した結果、郊外に家を構えるケースも少なくありません。

けれども、実際に住んでみると店舗や病院などが少ない、通勤に時間がかかるなどのデメリットがあります。

家の広さよりも利便性を考えた結果、郊外の一戸建てから駅近のマンションや、スーパーやコンビニが一階に併設している、病院やショッピングモールが近くにあるマンションへ住み替えをすることも多いです。

マンションと一戸建ての違い|マンションに住み替えるメリット

手に入れたマイホームからマンションへの住み替えを検討するには、色々な理由があるのが分かりました。

これを踏まえて、マンションに住み替えると得られるメリット、さらに押さえておきたいデメリットも合わせて紹介します。

家事や手入れがとにかく楽になる

マンションは一戸建てより住宅もコンパクト、さらに庭がない場合も多いです。

掃除や手入れをする部屋数も少なくて済みますし、庭の外観を気にする必要もありません。

また、段差がない設計のため、家事で階段の上り下りが必要ありません。

年齢を重ねるごとに、洗濯物や掃除機を持って階段を上り下りするのはとても大変になりますが、マンションでは同じ高さですべての家事が完結できるメリットがあります。

また、外壁やベランダなどの共有部分のメンテナンスは、マンションの管理会社が請け負いますので、自分たちで手入れを行う必要もありません。

一戸建てよりも売却しやすい

以前まではマイホームを構えて、「終の棲家」として住み続けるご夫婦が圧倒的に多くいました。

ところが、平均寿命は年々伸びて、これからは100歳まで生きるのが当たり前の時代が来るとも言われています。

子供が巣立った後や、定年退職後もライフスタイルに合わせて住み替えを行うことも珍しくなくなりました。

今後住み替えを行う上では、一戸建てよりもマンションの方の流動性が高く、売却しやすいメリットがあります。

夫婦どちらかがケアホームや福祉施設に入る、独立した子供たちの家に呼ばれて同居を始める、などのケースでもマンションならスムーズな売却も可能です。

実はシニア世代こそ住み替えの機会が多いことを踏まえると、流動性の高いマンションはメリットが大きいと分かります。

安心感がある

マンションはオートロックや電子錠付き、スプリンクラーなど、あらかじめセキュリティや防災性が高い設備がそろっていることが多いです。

さらに、マンションの管理組合への加入や定期的な防災訓練も行っているため、防犯や防災意識も高く、住んでいる上で安心感があります。

また、同じマンション内なら近所付き合いが密になるため、万が一ご夫婦で何かあったときの「孤独死」などを防げるメリットもあります。

日常生活が充実しやすい

郊外の一戸建てから都心部のマンションに住むと、住居の周りに施設が充実している場合も多いです。

繁華街の近くなら買い物や通院も楽になりますし、駅も近くなれば電車で隣街へ出かけるなどの利便性も高くなります。

さらに、カルチャーセンターやコミュニティスペースなどが近くにあれば、趣味を充実させたり、同じ楽しみを持つ仲間探しができたりもします。

特に、子育ても仕事もまずはひと段落した、シニア世代にとっては老後の第二の人生を充実させる上での要素もたくさん得られます。

デメリットは「高層階だとエレベーターが面倒」など

一戸建てからマンションへ住み替えるときには、デメリットも覚えておきましょう。

SUUMOの調査によると、一戸建てからマンションに住み替えた時には「朝はエレベーターが混んで時間がかかる」「郵便物や新聞を取るのに一階まで降りなければいけない」などの、高層階ならではのデメリットが多く上がっています。

ほかにも、駐車場代が別途かかる、空きがない場合は別の駐車場を借りなければいけない、など集合住宅ならではのデメリットもあります。

自家用車を所有し続けるかなども、マンションへの住み替えと同時に考えておくと良いでしょう。

一戸建てからマンションへ買い換える注意点

一戸建てからマンションへ買い替えるときには、色々な注意点がありますが、覚えておくと買い替えや住み替えもスムーズにできるようになります。

一戸建てからマンションへ買い替えるときに覚えておきたいポイントを解説します。

住み替え時は売却先行がおすすめ

マンションへの住み替えは、当然今まで住んでいた一戸建てを売却することになります。

マンションの購入費用として、一戸建てを売却した金額を充てたいと考えている人がほとんどですよね。

住み替えは、今までの住居を売ってから新しい住居を購入する「売却先行」と、新しい住宅を購入してから今までの住居を売る「購入先行」のどちらかになりますが、一戸建てからマンションへの住み替えは「売却先行」がおすすめです。

これは、中古住宅の売却はマンションよりも一戸建ての方がしにくいためです。

良いと思ったマンションを見つけたら、購入前に現在の一戸建ての売却を進めるようにしましょう。

購入先行なら買取保証サービスを利用する

一戸建てからマンションへの住み替えは、売り先行で動くのが有効と分かりました。

けれども、早く売らないとせっかく見つけた人気物件のマンションが誰かに契約されてしまう、と焦ってしまいますよね。

一戸建てが売れるかどうか不安な場合は「買取保証サービス」を設けている不動産会社を利用すると安心です。

買取保証サービスとは、一戸建ての売却が売却期間以内にできなかった場合、不動産会社が代わりに買取保証金額で物件を買い取るサービスです。

例えば、査定価格が3,000万円の一戸建てを3,500万円で売り出した場合、1ヶ月目は3,500万円、売れなかった場合2ヶ月目は3,300万円……と期間が過ぎていきます。

売却期間が3ヶ月で査定価格90%の買取保証がついていれば、3ヶ月を過ぎても売却できなかったとき、買取保証金額である2,700万円で不動産会社が物件を買い取ります。

査定よりもやや売却価格は下がってしまいますが、買取保証金額があらかじめ提示されるので、最低売却金額が分かるのと、必ず売却できる安心感があります。

停止条件付契約を覚えておく

停止条件付契約とは、「一定の事実が発生すると効力が生じる」契約を指します。

例えば、住宅ローンを組む時の特約ローンは、停止条件付契約のひとつです。「金融機関からのローン承認が下りる」と、初めて住宅の購入契約が結ばれます。

もしも金融機関からのローン承認が下りなかった場合は、住宅の購入契約は効力を生じず、契約は白紙に戻ります。

一戸建てからマンションへの住み替えの場合、”一戸建ての売却”を条件とした、停止条件付契約を締結すると、万が一旧居の一戸建てが売れなかった場合、マンションの購入契約が白紙になります。

旧居の売却を依頼した不動産会社から、仲介手数料などを請求されても支払う必要はありません。

複数の不動産会社の売却価格を比較する

一戸建てからマンションへの住み替えは、旧居の売却代金を新居の購入費用へ充てたい場合が多いですよね。

ところが、旧居の売却金額が予想よりも低いと、マンションの購入計画が狂ってしまうことがあります。

できるだけ高く旧居を売却するには、複数の不動産会社へ査定を依頼し不動産会社を比較することが重要です。

複数の不動産会社に査定依頼ができるサイト『イエウール』

不動産一括査定サイト『イエウール』を利用すると、最大6社の不動産会社から旧居の売却査定が受けられます。

イエウール 査定の第一歩

利用者数No.1の不動産一括査定サイト『イエウール』

『イエウール』は2014年から運用を開始した、新興の不動産一括査定サイトです。

その成長スピードはすさまじく、わずか3年あまりで累計利用者数は1000万人を突破、掲載不動産会社数も1700社以上に達するなど一括査定サイトの急先鋒です。

担当者とLINEでやり取りをするような感覚で査定を依頼できますので、わずか1分程度の時間で査定依頼が完了します。

提携不動産会社数が圧倒的に多く、アナタにあった不動産会社を早く見つけることができるでしょう。

住宅ローンが残っているなら住み替えローンも検討

もしも現在住んでいる一戸建てに住宅ローン残債がある場合でも、住み替えローンを検討すれば一戸建てからマンションへの住み替えが可能になります。

住み替えローンを利用して住宅ローンを完済できれば、抵当権も抹消できて旧居の売却もスムーズに進みます。

ただし、住み替えローンは新居マンションの購入価格に上乗せされるローンのため、オーバーローンにならないようにする、審査が厳しいなどの注意点があります。

さらに、特に定年後に一戸建てからマンションの住み替えを検討するときには、ローンを完済するときの年齢や返済額にも注意しなければいけません。

無理のない資金計画を立てる上でも、より旧居を高い金額で売却できるように、一括査定サイトを利用してみましょう。

まとめ:一戸建てからマンションへの住み替えは事前の計画がポイント

ライフスタイルの変化に合わせた住まい方として、一戸建てからマンションへ住み替えには多くのメリットがあります。

一戸建て住宅での暮らしにも多くの楽しみがありますが、今後生活がコンパクトになっていくことを考えると、住み替えはおすすめの選択肢です。

ただし、旧居の売却と新居の購入という大きなイベントを1度に行うため、労力を要することは間違いありません。

事前にしっかりと計画を立て、住み替えのサポート実績が豊富な不動産会社を見つけることが大切です。

まずは売却する現在の我が家がいくらで売れるのかを査定してもらい、住み替えの計画を立てていきましょう。