アナタの家はどっち?家を売るか賃貸でおすすめの方法とは
“この家を人に貸したらどうなるだろう?家賃収入で贅沢な暮らしができるかも!”
家を売ることになった方なら、そんな妄想が頭をよぎることがあると思います。
例によって、家島幸作もそんな妄想を抱くひとりのようです…。
ケース①家を売る
賃貸と比較したときに気になるのは、
・賃貸と比較してどんなメリット、デメリットがあるのか
・家を売るのにどれだけお金がかかるのか
でしょう。
いくらで売れるのか
家がいくらで売れるのかを知るためには、まずは周辺エリアの相場調査を行います。
相場価格が把握できたら、実際に家の査定を複数の不動産会社に依頼するために、不動産一括査定サイトを利用しましょう。
相場の調査
相場の調査では、不動産ポータルサイトなどから、現在売りに出されている価格の相場(売り出し価格相場)を調べることも大事ですが、実際に売買が成約した価格の相場(成約価格相場)を調べることがおススメです。
成約価格を調べるのに便利なサイトが、「レインズマーケットインフォメーション」や「土地総合情報システム」です。
検索したいエリアや、物件の条件などから、過去の不動産売買の成約情報を調べることができます。
不動産一括査定サイト
不動産一括査定サイトとは、カンタンな情報入力で複数の不動産会社への査定依頼ができるサービスです。
無料で利用することができるので、まずは自分の家がいくらくらいで売れるのか知りたいという方にもおススメです。
家を売るメリット・デメリット
家を貸すのと比較して、家を売るのにはどのようなメリットとデメリットがあるのか確認しておきましょう。
メリット
家を貸すのと比較した、家を売ることのメリットは、
・まとまったお金が手に入る
・家にかかる定期的な支出がなくなる
この2点です。
デメリット
家を貸すのと比較した、家を売ることのデメリットは、
・住宅ローンを完済して、抵当権を抹消することが絶対条件
・固有の資産としての家がなくなること
この2点です。
家を売るのにどれだけお金がかかるのか
家などの不動産の売却は、思いのほかお金がかかるイベントです。
また、購入価格よりも高い金額で家が売れて、譲渡益が合った場合には税金を納めなければなりません。
家を売る費用
家を売るのにかかる費用は、
・印紙税
・住宅ローン残債の完済と抵当権抹消登記費用(住宅ローンが残っている場合)
・ハウスクリーニング代、引越し費など、その他の費用
があります。
不動産会社への仲介手数料は
になります。
印紙税は売買契約書に貼る印紙の額であり、売却価格によって1000円~6万円になります。
(家を売るとき知っておきたい費用についてはコチラ)
家を売ったときの税金
家の売却金額が購入金額を上回った場合には、譲渡所得税を納めなければなりません。
ただし、単純に購入した金額と比較するのではなく、経年によって失われていく価値(減価償却費)と購入のときにかかった諸費用を差し引いた額(取得費)との比較になります。
ケース②家を貸す
売却と比較したときに気になるのは、
・売却と比較してどんなメリット、デメリットがあるのか
・家を貸すのにどれだけお金がかかるのか
でしょう。
賃料はいくらになるのか
家の賃料がいくらになるのかを知るためには、賃貸物件が掲載されている不動産ポータルサイトを活用しましょう。
賃貸に出す物件の周辺エリアで、同じような条件の家があれば、賃料の参考になります。
家を売るときと違って、借り手からの価格交渉があっても少額なので、十分に検討材料となってくれます。
家を貸すメリット・デメリット
家を売るのと比較して、家を貸すのにはどのようなメリットとデメリットがあるのか確認しておきましょう。
メリット
家を売るのと比較した、家を貸すメリットは、
・家賃収入を得られる
・将来的にもう一度住みなおすことができる
この2点です。
デメリット
家を売るのと比較した、家を貸すデメリットは、
・借り手を見つからなければ、支出のみが発生すること
・必要なお金が多いこと
この2点です。
家を貸すのにどれだけお金がかかるのか
家を誰かに貸すということは、つまり賃貸経営の事業者になるということです。
そして、そこから利益を得るためには、家賃収入だけでなく、賃貸経営にかかる支出も理解しておかなければなりません。
家を貸すための支出には
・管理委託費
・不動産賃貸仲介手数料
・修繕費(修繕積立金)
・火災保険料
・固定資産税
・所得税と住民税
といった多くの支出があることを知っておきましょう。
初期投資費用
家を貸すなら、汚い状態で貸すわけにはいきません。
程度にもよりますが、業者に依頼してハウスクリーニングをしておきましょう。
費用は10万円程度を見込んでおけば大丈夫です。
管理委託費
貸し出した物件の管理は、不動産会社に依頼することがほとんどです。
自信で管理するというのなら必要のない支出ですが、昼夜問わず毎日、借主の要望に対応できることが求められます。
不動産賃貸仲介手数料
売却と同様で、不動産会社に借主との仲介を依頼した場合は、不動産会社へ仲介手数料を支払うことになります。
不動産会社が賃貸の仲介で得られる手数料は、家賃の1ヶ月分以内と決まっており、借主と0.5ヶ月分ずつの支払いになる場合が多いようです。
修繕費(修繕積立金)
借主が退去する際には、屋内の原状回復をしてからの退去が求められます。
ただし、経年による劣化は家主の負担となるため、新たな借主を迎え入れるための修繕費がかかります。
火災保険料
固定資産税
住んでいるのは借主であっても、資産としてその物件を所有しているのは家主です。
そのため、自分の住んでいる家だけでなく、賃貸に出した家の固定資産税も納めなければなりません。
家賃収入による所得税と住民税
賃貸経営から家賃収入があれば、給与所得など他の所得と合算した所得税ならびに住民税を支払うことになります。
家賃収入がある場合の課税所得金額は、
給与収入+不動産所得(家賃収入-取得費)- 所得控除
によって計算されます。
実際に収める所得税額は、課税所得金額によって税率が異なるため注意いてください。
賃貸に向いている家はあるのか
一般的なよくある物件であれば、売却と賃貸で悩んだ時には売却をおススメします。
特に、住宅ローンが残っている家に関しては、住宅ローンの借り入れるときの約款(約束ごと)に、債務者が担保となる家に居住することなどとする旨が記されていることがあります。
そうなると、住宅ローンを完済しなければ家を貸すことはできません。
仮に、住宅ローン支払い中の貸し出しが可能だったとしても、新居の購入のために新たなローンを組めるかはまた別問題になるのでお気を付けください。
ただ、将来的に貸し出す家に戻る予定がある場合などは、ローンを借り入れている金融機関に相談してみてください。
定期借家契約で一定期間だけ貸し出すという選択肢もあります。
また、安定した家賃収入を得るためには、常に入居者がいることが不可欠です。
高層階のマンションや大手不動産会社が運営するブランド性の高いマンション、駅に近い好立地の物件など、超が付くほどの人気物件なら、賃貸に向いていると言えるでしょう。
賃貸中の物件は売ることができるのか
結論から言うと、賃貸中の家を売ることは可能です。
ですが、家を売る相手によって注意しなければならないことがあります。
賃貸中の家を売るときの買主には、
・一般の購入希望者
・賃貸経営者
の3パターンがあります。
パターン①現在の借主に売る
パターン②一般の購入希望者に売る
パターン③賃貸経営者に売る
賃貸経営者は、その家がどれだけの利益を生むかによって購入する家を決めています。
自分が住むために家を購入するわけではないので、肝心なのは利回りと呼ばれる利益回収率です。
利回りは、年間家賃収入÷物件価格×100によって算出されます。
この利回りが10%程度の販売価格であれば、賃貸経営者が購入してくれることを期待できます。
そして、どのパターンの買主に売却したとしても、投資用不動産(収益物件)として売却することになるのを忘れないようにしましょう。
居住用不動産を売却したときに受けられる税金の控除は適用されないので注意してください。
「売るor賃貸」で迷ったアナタの強い味方を見つけよう
マンションの売却と賃貸が同時に査定できる『マンション.navi』
『マンション.navi』のメリットは、とにかくマンションの売却に特化していること、マンションの売却と賃貸を同時に査定してもらえることです。
その他のサイトでも、売却査定と賃貸査定をそれぞれ別個にできるところはありますが、同時に最大9社まで(売却6社+賃貸3社)依頼できるのはかなり効率的です。
不動産一括査定サイトの中には、売却の一括査定だけではなく、賃貸管理の資料請求や売却と賃貸の両方を同時に査定依頼ができるサイトもあります。
これらを利用すれば、専門家の算出した数値を比較して、より高度な比較検討ができるはずです。