家を売るときに住宅ローンが残っていても大丈夫!

2018/03/20 投稿 2019/02/28更新

はじめて家を売ることになった幸作。

3500万円で購入したマンションは、現在も住宅ローンの返済中。

ローンが残っているのに家を売ることができるのか、気になっているようです。

家を売りたいのはやまやまなんだけど、そもそもローン返済中の家って、自分の家って感じがしないんだよな…。売っちゃってもいいんだよね?
大丈夫です。現在ローン返済中の家でも売ることはできるので安心してください。
そっか!よかったー!
実際、家を売る人のほとんどが、ローン返済中の家の売却を実現しています。ただし、家を引き渡すときまでに、ローンを完済して抵当権抹消をしておくことが条件です。

家を売ったお金で住宅ローンを完済しよう

家を購入するために住宅ローンを組み、現在返済中の方でも、その家を売却することは可能です。

ただし、買ってくれる人(買主)に家を引き渡すときには、住宅ローンを全て返しておく必要があります。

なるほど!売り出すときにローンが残っていても大丈夫だけど、渡すときにはチャラにしてから渡すってことか。
そういうことです。なので、家を売る時には、
住宅ローン残債+売却費用(仲介手数料や印紙税など)< 家の売却金額
になるのがベストです。

住宅ローンを完済すべき理由

住宅ローンは、購入した家を担保にする低金利のローンです。

そして、住宅ローンを組んで購入した家は、借り入れた金融機関に抵当権があります。

家を売る前には、必ず抵当権抹消登記をしておきましょう。

抵当権とは、住宅ローンの返済が滞ったときに、担保である家を売却して、強制的に住宅ローン残債を回収できる権利です。

もし、購入した家に前の持ち主の抵当権が残ったままで、前の持ち主が返済をしなかったら…。住んでいる家を売られてしまうかもしれません。
そんな危険な家、誰も買わないよ…。
そうでしょう?家を売る時には抵当権を抹消する必要があります。

家を売って住宅ローンを完済するためには

住宅ローンを完済して、抵当権を抹消しなければ家を売ることができません。

そのため、家を高く売って余裕を持って住宅ローンを完済できるのが一番です。

もし売却金額が住宅ローン残債を下回れば、完済のために貯金を切り崩したり、資産を売却したりして、不足分を補わなければならないからです。

そこでおすすめなのが不動産一括査定サイトです。不動産一括査定サイトを利用すれば、必要項目を入力するだけで、複数の不動産会社に無料で査定依頼ができますよ。

家を高く売るための不動産一括査定サイトの賢い使い方

複数を比較して、高い金額で売ってくれる不動産会社を選べばいいんだね。
GOOD!ただし、曖昧な根拠で高額な査定価格を提示する不動産会社には気をつけてください。

不動産会社が提示する査定価格は、あくまでも査定価格です。

高額な査定をして、顧客獲得にだけ注力する悪徳不動産会社も存在しています。

高い査定を提示したのに、その金額で売る力のない不動産会社じゃ意味がありません。
どうやって見極めるんだ?
そのために、前もって相場価格を調べておいてください。相場価格の調べ方はコチラ【家を売る前に相場を知ろう!「成約相場」がわかるおすすめサイト!】にまとめたので是非参考にしてください。

事前に家の相場価格を知っておけば、不動産会社を選ぶときに役立ちます。

また、不動産会社は会社の名前や規模で選ぶのではなく担当者で選ぶようにしましょう。

不動産会社の担当者は、アナタの家を売るパートナーです。

ベストなパートナー選びの方法は、コチラ【家売るための重大ミッション!不動産会社選びの三大要素】で紹介しています。

家を売ってもローンが残ってしまうときはどうする?

もし家を売ってもローンが残るとしたらどうすればいいんだ?
そういう人も多いでしょうね。

 

家を買ったときに、買った家を売るなんて考えもしないですよね。

しかし、転勤や離婚、中には事件事故など、突然の出来事でどうしても家を売らなければならないこともあります。

そんなとき、ローンが残ってしまった家を売る方法が実は2つあるのです。
え、あるの?
1つめが新しい家に住むために、今の家を売る人が利用できる住み替えローン(買い替えローンです。そして2つめが、金融機関の合意のもと、残債を残して売却をする任意売却です。

住み替えローンを利用する

住み替えローンは、新たに居住用の家を購入するために、今住んでいる家を売る人が利用できる住宅ローンです。

今住んでいる家を売却して、住宅ローン残債が残ってしまった場合でも、新しい家を購入するための住宅ローンに上乗せできるのが、住み替えローンの特徴です。

例えば、2000万円の住宅ローン残債がある家が1500万円で売れたとします。
ローンが500万円残っているね。
その500万円を新しく購入した家のローンに組み込むことができるのです。

住み替えローンのメリットは自己資金なしで新しい家を購入することができる点です。

とくに、住宅ローンが家計を圧迫しているという事情なら、非常にありがたい制度になります。

2000万円の住宅ローン残債がある家が1500万円で売れた場合、500万円のローンが残ります。しかし、新しく住む家のローンが1000万円なら、ローンの総額を2000万円から1500万円に減らすことができます。
なるほど!それならローンが残ってしまっても安心して家を売ることができるね!
そうですね。ただし、注意しておきたいこともあります。

住み替えローンは旧居の売却と新居の購入の同日決行が必須

住み替えローンを利用する際には、住んでいる家の売却と新しい家の購入の決済日を合わせなければなりません。

そのため、売買のスケジュールをシビアに管理していく必要があります。

まずは今の家を売る準備から始める方がスケジュールを立てやすいです。
家を売るのって、買うのより時間がかかるもんな…。また家を売るときの流れをおさらいしておくよ。

住み替えローンは審査が厳しい

住み替えローンを利用すれば残債が無くなるわけではありません。

住み替えローンは、購入する住宅分のローンに、住み替え前の住宅分のローンを上乗せして返済します。

つまり、購入する物件の担保価値以上の金額を融資する、オーバーローン状態になるのです。

万が一ローンの回収が困難になった場合は、「担保による徴収」で融資額を回収しますが、住み替えローンの場合は担保価値以上の金額を融資するため、担保による徴収をしても融資額を全て回収することはできません。

ただでさえリスクの高い融資になりますので、金融機関としては確実に返済できる人に融資したいと考えます。

そのため、あらかじめ融資を受ける人に返済能力があるか、信用があるかを判断し、金融機関側のリスクをできるだけ低くするために、住み替えローンは一般的な住宅ローンよりも審査が厳しくなっているのです。

自身の給与所得に見合った物件に買い替えて、借金を増やしてしまうだけにならないように気をつけてください。

住み替えローンをこれ幸いと、さらに大きなローンを組むのは危険ですから絶対に無理をしないでくださいね。
はい、気をつけます!

任意売却を利用する

任意売却とは、住宅ローンを借りた銀行など金融機関の合意を得て、ローンの残債を残して家を売る方法です。

ただし、任意売却は家を売りたい誰しもが利用できるわけではありません。

一般的な売却と比べると、ハードルもリスクも高いため、最終手段だと考えておいてください。

任意売却は、どうしても住宅ローンの支払いが困難で支払いを滞納してしまった方や、ローンが残ってしまっても家を売らなければならない事情がある方への救済処置です。誰もが気軽に利用することはできません。
なんだか物々しいな。
それでは次に、もし、住宅ローンを滞納してしまったらどうなるのかをご説明します。

もしも住宅ローンを滞納してしまったら

住宅ローンを滞納し続けると、債権は債権回収会社に移ります。

そうして、担保にしている家を競売にかけ、強制的な残債の回収がはじまります。

つまり、任意売却は競売を避けるための最終手段なのです。

住宅ローンを滞納して3~5ヶ月ほど経つと、住宅ローンを借りた金融機関から「期限の利益の損失」という書面が送られてきます。

こうなると、分割で支払ってきた住宅ローンを一括で支払わなくてはならなくなります。

そして、債権が金融機関から保証会社、保証会社から債権回収会社へ移ると、家が競売にかけられることになります。

競売では、相場価格の6~7割程度でしか家が売れません。さらに、売却後の残債を一括で返済するように求められます。
そうならないように任意売却があるんだな。
そういうことです。任意売却は、専門の不動産会社と金融機関の協力が欠かせません。「期限の利益の損失」が送られてきた時点で、任意売却が可能になりますので、競売にかけられる前に売ってしまうことが鉄則です。

住宅ローンを一定期間滞納すると、信用情報機関に登録されます。

つまり、任意売却を選択するとブラックリストに載ってしまうということになります。

かなり危ない橋だな…。
そうですね。ただ、競売にかけられることに比べるとかなりマシです。売却金額も相場に近いですし、売却後の残債についても事情が考慮されることがあります。

また、債権者との交渉次第では引っ越し費用を負担してくれることもあります。

もし、どうにも手立てがなく、競売を待つくらいなら、任意売却という選択肢をおススメします。

任意売却について、詳しくはコチラ【ローンが残った家を売るなら|任意売却の方法とメリット・デメリット】をご覧ください。

手遅れになる前に売却を

住宅ローンを返済中でも家を売ることはできます。

ただし、最終的に家を引き渡すときには完済しておかなければなりません。

家を売るときには、最終的に抵当権を抹消しておく。これがたったひとつの条件になります。
そのためには、返済中の住宅ローンの残り金額より高い金額で家を売りたいね。
GOOD!仮にローン残債に届かなかったとしても、自己負担を減らすため、家を高く売るための努力が必要です。
ローンに悩まされているようなら、早めに売ってしまって、今後の生活を立て直す資金計画を立てた方がいいね。
その通りです!まずは不動産一括査定サイトを利用して、今いくらで家が売れるのか知るというのはいかがでしょう。そうすれば、現状を解決する方法も見えてくるはずです。

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『イエウール』は2014年から運用を開始した、新興の不動産一括査定サイトです。

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その金額とローン残債を比較して、売却額の方が多ければ、早めに家を売る決断をすることをおすすめします。

まとめ:ローンが残っても家は売れる!…けど

住宅ローンが残っている家も、家を売ったお金で残りのローンを完済できるのなら売却可能です。

ただ、家の査定額よりもローン残債の方が多いようなら、もう少しローンを返済してからにする方がいいかも知れません。

また、返済額や返済期間を借り入れた金融機関と相談してみてください。

家を売る以外の解決策があるかもしれません。

どうしても売却が必要ならば、住み替えローンの利用を検討しましょう。

その他、やむをえない事情があったとしても、任意売却という売却方法があります。

不動産一括査定サイトを使えば、任意売却に強い不動産会社を探すこともできますので、ぜひ活用してください。