家を売るなら知っておきたい 家に住みながら内覧をする9のコツ!

2018/05/14 投稿 2019/07/04更新

家を売るために不動産会社と媒介契約をしたら、“あとは不動屋任せ”というわけにはいきません。

家を購入するとき、まったく購入する家を見ずに購入する人はほとんどいないはずです。

なので、不動産会社と契約してしばらくすると、見学希望者が現れたと連絡が入ることでしょう。

売主は、購入希望者がおうちの見学、つまり内覧(内見)に来るときに備えて準備をしておく必要があります。

中古物件を内覧してもらうってことは、先に家を出て空き家にしておいた方がいいのか?
いいえ。売主が売り出す家に住みながらでも内覧は可能です。
よかった…。家を売りだしている間だけの住まいを探さなきゃいけないのかと思ったよ。
その心配はいりませんが、普段通りの生活空間を見せても、購入希望者に家の魅力を伝えるのは難しいです。内覧は、売り手が買い手に家の魅力を直接伝える絶好のチャンスです。今回は、納得して家を売るための内覧のコツを伝授しますね。
助かるよ、ありがとう!
内覧のコツは全部で9つ。しっかり覚えて対策をしてください。

9つの内覧のコツとは?

内覧は、売主の最大の見せ場です。

購入希望者にどれだけ家の魅力をアピールできたかによって、家が売れるかどうかは大きく左右されます。

過度にアピールしすぎるのは、かえって購入意欲を削いでしまうので気をつけましょう。ただ、今からお伝えする9コのコツさえしっかりマスターすれば、内覧の攻略は目前です。
師匠!よろしくお願いします!

内覧のコツ①掃除を徹底的に行う

当たり前のことですが、見学に行った家があまりにも汚いと、どんなに好条件の家でも購入する気持ちが消え失せてしまいます。

まずは、部屋の掃除を徹底的に行うようにしましょう。

まず、家の第一印象を決める玄関の掃除は必要不可欠と言えます。

購入希望者が特に気にするであろう、キッチン・トイレ・お風呂などの水回りはや壁紙は、素人では汚れが落ちないこともありますので、ハウスクリーニング業者を呼んで対応するのも方法です。

ハウスクリーニングの費用は、物件の種類や清掃箇所にもよりますが、8万円程度を見込んでおけば大丈夫です。それから、リフォームしてから家を売ろうとは考えないことをおススメします。
リフォームして今どきの家にした方が高く売れそうじゃない?
リフォームしたところで、リフォーム費用分高く売れるとは限りません。それに、売り手の考える理想と、買い手の考える理想が必ず一致するわけではないですからね。
な、なるほど。それなら、リフォームが必要なら購入希望者の要望を聞いてから、リフォーム費用分を値下げしてあげる方がいいかもなあ。
GOOD!その通りです!

 

内覧のコツ②空気の入れ換え・換気をする

家の匂いは住んでいる人にはわからなくても、初めて訪れた人にはわかるものです。

自分の家がクサいとは思わないでしょうが、家を売るとなったからには、こまめに換気を行い、内覧当日は全ての窓を開けて、空気の入れ替えをしましょう。

こまめな換気を行うついでに、窓や扉がスムーズに開閉するかの確認も行っておきましょう。
そういうところも見られてそうだもんな。
また、ペットを飼っている家の場合、ペットにはかわいそうですが、内覧のときは家の外に出しておくことをおススメします。
逆にペット可のマンションとかなら、家の中にペットがいた方が和やかな雰囲気にならないかな?
家島さんにしてはいいアイデアですね。購入希望者がペット可のマンションを探しているのなら、あえて室内にいてもらうのもいいかもしれません。
家島さんにしては…ってなんだよ(涙)

内覧のコツ③とにかく部屋を広く見せる

内覧をした購入希望者が、この家は思っていたより狭いと感じてしまったら内覧は失敗です。

内覧を申し込んだ購入希望者は、事前に不動産ポータルサイトや物件のチラシなどで部屋の広さを確認しているはずです。

そして、想像を膨らませ、期待を胸に見学にやってきます。

そんな購入希望者が、物に溢れた窮屈そうな室内を見て、その家を買いたいと思うはずがありません。

内覧の前には、出来る限りモノを減らした、スッキリとした室内で出迎えられる準備をしておくことが大事です。生活に必要な最低限度のモノだけ残しておくようにしましょう。
せっかく内覧に来てくれた人をガッカリさせたくないもんな!

内覧のコツ④とにかく部屋を明るく見せる

一般的に、陰気な暗い家よりも明るい雰囲気の家の方が、多くの方に好まれます。

内覧の当日までに、家の電球は全て新品に取り換え、できるだけ明るい設定にしておきましょう。

日当たりのいい家なら、カーテンを全開にして日光を取り入れましょう。プチテクニックですが、日当たりが悪いのなら、夕方以降に内覧を開くのも方法です。
内覧をする時間帯も大事になりそうだな。

内覧のコツ⑤すべての部屋と収納を見せる

こちらも当たり前ですが、内覧に来られた方には全ての部屋と収納を見せるようにしましょう。

買主に見せられないような部屋・収納がある家を買いたいと思う人はいないからです。

そのためにも、事前にある程度の荷物の整理や片付け、処分を行っておいてください。

収納は空っぽにしておいた方がいいのか?
そうとも限りません。収納スペースに物が入っている方が容量を把握しやすいので空にしておく必要はないと思います。ただし、乱雑に詰め込まれた収納スペースは見苦しいので、キチンと整理整頓がされた収納を見せるようにしましょう。

内覧のコツ⑥内覧の対応は女性が行う

もちろん当人次第ではありますが、男性が内覧の対応をする場合は威圧感が出てしまうこともあります。

そのため、女性が窓口となり内覧の対応をする方が和やかな雰囲気を作りやすいことが多いです。

妻ひとりに任せても大丈夫か心配だよ…。
内覧は、不動産会社の担当者が一緒に立ち会うケースが多いですから大丈夫ですよ。それに、夫婦の場合で奥さんが専業主婦なら、旦那さんより家にいる時間が長いですし、購入希望者からの質問に正確な回答がしやすいですから。
それもそうだな!事前に打ち合わせしておかないと!

内覧のコツ⑦住んでいた人にしかわからない情報をすべて伝える

購入希望者が内覧で知りたいのは、実際にその家に住んだときのことです。

家を見ただけではわからない情報は、売主からすべて伝えてあげてください。

例えば、近隣の環境や近所付き合いについて、近くの公共施設や学校など生活の利便性、マンションなら共用設備や修繕金などの管理状況、もちろんですが、物件に欠陥がある場合には、伝え忘れのないように気をつけましょう。

もし売却した物件に買主が知らなかった欠陥が見つかった場合、売主の瑕疵(かし)担保責任が問われます。瑕疵担保責任とは、物件に買主が知ることができなかった欠陥(瑕疵)があった場合に、売主が負う責任のことです。このトラブルを避けるために、売主は家の隅々までの情報を買主に伝えておかなくてはなりません。
もし責任を問われたらどうなるんだ?
買主は、隠れた瑕疵を発見してから1年の間に、売主へ賠償請求をすることができます。中古住宅の売買において、瑕疵担保責任は、売買契約書の中で期間を定めておくのが一般的です。もちろん、初めから買主が知っていた瑕疵に関しては責任を負う必要はありませんので、家に関する情報は包み隠さず伝えるようにしましょう。
後からゴタゴタするより、先に伝えておいて方がいいってことね。
GOOD!その通りです!

 

内覧のコツ⑧購入に至らなくても、なぜ購入に至らなかったのか理由を聞く

内覧に来てくれた人が、必ず家を購入してくれるとは限りません。

そのときには、早く頭を切り替えて、次の内覧希望者に対応するための準備をしましょう。

ただし、購入に至らなかった場合でも、必ずその理由を聞くことだけは忘れないようにしてください。

購入しなかった理由の中には、家を売るためのヒントが隠されているはずだからです。

購入に至らなかった理由を探れば、次の内覧の際に対策をうつことができます。また、理由の中には売主次第で解決できることがあるかもしれません。落胆をする前に、なぜ購入してもらえなかったのか必ず確認しましょう。
見学した人が自分から言いにくいことの場合もあるし、こっちから聞いて上げる方がお互いのためにもよさそうだな。

内覧のコツ⑨買い手のキモチになる

なんだか、すべての内覧のコツがこれに集約されている気がするんだけど?
それが理解できたのなら上出来です。要は、実際に自分が内覧に行くときのことを考えて対策をしていけばいいのですから。
自分が内覧に行くときか…。内覧の日を買い手の都合に合わせてくれると嬉しいかも!それから、玄関に花が飾ってあったり、スリッパが用意されていたりすると、家だけじゃなくて売主の第一印象が上がるな!
GOOD!思いついたことはどんどん実践していきましょう。
あ、なぜ家を売ることになったのかは聞いておきたいな…。
そうですね。家を売る理由は、中古住宅を買うときには必ず確認しておきたいポイントです。ウソをつくのはいけませんが、ポジティブな表現で伝えることが重要です。
まずはおれ自身が買い手のキモチになるために、新築一戸建てのオープンハウスや新築マンションのモデルルーム見学に行ってみようかな…。
ナイスアイデアです!

 

日本は欧米各国に比べると、中古住宅の流通よりも新築住宅の流通が圧倒的に多いです。

また、中古住宅購入者の多くが、予算の都合のために中古住宅を選んでおり、予算内に理想の新築住宅があれば新築を購入していたという方も多いのではないでしょうか。(国土交通省|住宅市場動向調査より)

まるで新築住宅の内覧に来ているかのような演出ができれば、内覧した人の購入意欲もグッと上がるはずです。
たしかに!あと、購入する家の状態が書かれた診断書みたいなのがあると嬉しいけど、さすがにそれは作れないよな…。
実は、新築住宅の内覧に来ているかのような演出ができるサービスも、家の診断書を作るサービスもありますよ。
なんだってー!?

新築住宅の内覧にきているかのような演出ができるサービス|ホームステージング

ホームステージングは、購入者目線で売却物件にインテリアコーディネートを加えるサービスです。

まるで新築住宅の内覧に来ているような演出で、見学者に理想の新生活を想像させることができます。

日本ホームステージング協会の調査では、売却期間が3分の1に短縮し査定価格が平均23万円アップしたというデータもあり、中古住宅流通のための有効活用が期待されるサービスです。(日本ホームステージング協会|ホームステージング実態調査

ホームステージングでは、専門の資格を持ったホームステージャーが、部屋の見た目や匂いまで総合的な演出を手掛けてくれます。不動産ポータルサイトに掲載する写真やVR内見のためだけというプランを用意している施工会社もあるようですよ。
便利なサービスだな!
日本ではまだ認知度が低いようですね。ただ、中古住宅の売買が盛んな欧米では、売却のためにホームステージングを利用するのが一般的みたいですよ。
でも、どれくらいの費用がかかるの?
日本ホームステージング協会によると、ホームステージングにかかった費用の平均は18万円だったそうです。ホームステージングを利用して、当初より売却価格が高くなった例も多いようですから、費用に対してどれだけの効果が見込めるかを検討して利用することをおススメします。

家の診断書を作るサービス|ホームインスペクション

ホームインスペクションとは住宅診断のことです。

平成30年4月に改正された「宅地建物取引業法」では、

“媒介契約時に不動産会社は、売主または買主にホームインスペクションを実施する業者をあっせんするかどうかを示して、売主または買主の意向に応じてインスペクション会社を紹介しなければならない”

ことが明記されました。

不動産会社は、ホームインスペクションの内容を重要事項説明書に記載しなければなりません。

さらに、不動産会社は、売買契約時に、インスペクションの結果を売主と買主が双方確認したことを、契約者に交付する書面(37条書面)に記載しなければなりません。

つまり、ホームインスペクションを受ければ、契約した不動産会社が、重要事項説明書として家の診断書を作ってくれるってこと?
そういうことです。ホームインスペクションの実施は国も推奨していますので、ぜひ利用するようにしましょう。
外回り 基礎や外壁、屋根、バルコニー、シャッターなど
室内 柱や壁、床、建具、サッシなど
設備 水回り、換気扇、給湯器、火災警報器など
小屋裏(天井裏) 雨漏りなどの欠陥調査
床下 基礎や土台、シロアリなどの欠陥調査

ホームインスペクションの主な診断項目

ホームインスペクションのでは、上記の表のような診断を行います。

業者や内容によって費用は変わりますが、最大でも15万円程度だと思っておけば問題ありません。

購入希望者がホームインスペクションを希望する場合も多いです。先んじて売主が行っておけば、購入希望者からの心証も上がり、売却の可能性も高くなるはずです。
家の欠陥に気づかずに瑕疵担保責任を追及される心配もあるし、家の診断は先にやっておいた方がいい気がするな。
GOOD!その通りです!

ほんとうに売却物件に住みながら内覧はできる?

家に住みながら内覧をする9つのコツ、伝わりましたか?
バッチリだよ!ただ、本当に家に住みながら教えてもらった通りの内覧ができるか不安だな…。
家島さん、中古住宅を購入する人にとって、現在住んでいる人の意見はとても重要です。それに、一度空き家にしてしまうと、どうしても家の中に寂しさが漂います。ガランとした室内では、新生活の想像もつきにくいですよね。
なるほど…。
余計な荷物は実家やレンタル倉庫に預けるくらいで十分です。家具などは残しておく方が、実際に生活したときのスペースも掴みやすいですし、買い手側も交渉材料に使うことが考えられます。
家具付きにしてほしいとか?
そういうことです。それでもまだ不安が残るのであれば、信頼できる不動産会社に相談してみることですね。

内覧は家を売るための売却活動の中で、最も売主が活躍する場面です。

それだけに、売主にとっては最も不安に直面する場面でもあります。

この記事を読んでもなお、内覧をどう進めるべきか不安が残るのなら、不動産会社に相談して二人三脚で内覧に挑みましょう。

内覧に強い不動産会社探しに、不動産一括査定サイトを利用する

不動産一括査定サイトを利用すれば、複数の不動産会社への査定依頼を、パソコンやスマートフォンでいつでもどこからでも無料で申し込むことができます。

そこで、内覧のプランの請求も備考欄に記入してから査定依頼をしてみてください。

中には、具体的な内覧のプランを提案してくれる不動産会社がいるはずです。

提携不動産会社数1600社以上!累計利用者数1000万人以上!『イエウール』

イエウール トップ LINE風

『イエウール』は2014年から運用を開始した、新興の不動産一括査定サイトです。

その成長スピードはすさまじく、わずか3年あまりで累計利用者数は1000万人を突破、掲載不動産会社数も1600社以上に達するなど一括査定サイトの急先鋒です。

提携不動産会社数が圧倒的に多く、アナタにあった不動産会社を早く見つけることができるでしょう。

一括査定サービスを利用して不動産会社を選ぶときは、売主の要望に親身になって応えてくれる担当者がいる不動産会社を選ぶようにしましょう。
内覧のときに頼りにならない不動産会社だったら困るよな…。不動産会社を選ぶときは、内覧のことも相談して、ベストなパートナーを選ぶようにしないといけないな!
GOOD!その通りです!

 

家を高く売るための不動産一括査定サイトの賢い使い方