住み替えのために家を売るなら知っておきたい3つのポイント

2018/03/22 投稿 2019/07/04更新

マイホームを売却する人のほとんどは、売却自体が目的ではないはずです。

マンションから一戸建てへ、中古住宅から新築住宅へ、理由は様々ですが、今住んでいる家を売って、新しく住む家を購入して住み替える、という方がほとんどではないでしょうか。

住み替えの際におさえておきたいポイントは、
・今の家がいくらで売れて、売るのにいくらかかるのか
・売るのが先(売り先行)か、買うのが先(買い先行)か
・住宅ローンが残っているときにどうするのか
の3つです。
新居のことを考えるのは楽しいし、先に買う家を決めてからの方がいいな。
たしかに、家は買うより売る方が難しいですからね。ただし、住み替えでおススメなのは売り先行です!
あれ、そうなの?
売り先行の方が資金計画を立てやすく、結果的に理想の新居を手に入れられます。また、抵当権を抹消するために、引渡しのときまでに住宅ローンを完済しなければなりません。万が一、住宅ローンを残しても家を買い替える方法はありますが、できるだけ高く家を売って、売却金を完済資金にあてるためにも、まずは家を売ることに力をいれていきましょう。

住み替えのはじめ方は、まずいくらで家が売れるのか知ること

住み替えのために、自宅を売りたいと思った方はまず

この家はいくらで売れるのだろう?

と思うはずです。

家の価格を知るためには、複数の不動産会社に査定を依頼することです。なので、家がいくらで売れるのかを知りたいなら不動産一括査定サイトがおススメです。
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不動産一括査定サイトでは、必要情報を入力すると、売りたい物件に合った不動産会社をピックアップしてくれます。その中の3社以上からは見積りをもらいたいですね。
査定価格を比較することで、不動産会社を選ぶときにも役立つからな。
GOOD!その通りです!

 

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家を高く売るための不動産一括査定サイトの賢い使い方

売りを先にするにも、買いを先にするにも、まずは、今住んでいる家がいくらで売れるのかを知っておきましょう。

不動産ポータルサイトや不動産会社の広告、チラシで相場の確認をしておくこともおススメです。

また、レインズマーケットインフォメーションというサイトで、過去の不動産仲介取引情報を閲覧できます。

地域や条件を絞って、実際どれくらいの値段で取引があったのかを確認できるので、こちらもぜひ参考にしてください。

家を売るのにはいくらかかる?

家を売るときには、それなりの諸経費がかかります。

具体的には、

・不動産会社への仲介手数料
・売買契約書に貼る印紙税
・住宅ローンの完済と抵当権抹消登記費用

があります。

その他、引っ越し費用やハウスクリーニング費用などもあり、すべてを合わせると、けして少額ではない費用が必要です。

けっこうかかるな…。
仲介手数料は
売却金額×3%+6万円+消費税
が上限です。

住宅ローンを完済する際には繰越返済手数料が必要です。借り入れている金融機関によって手数料は違いますので、返済額も含めて確認を取っておきましょう(詳しい家を売るときの費用についてはこちら)。

また、譲渡所得税を納めなければならない可能性もあります。

譲渡所得税は家を売って得た利益(譲渡益)に課税されるので、購入金額より売却金額が安ければ支払う必要はありません。

購入金額より売却金額が高ければ、その所有期間によって税金を納めなければなりません(詳しい家を売るときの税金についてはこちら)。

5年以下の短期譲渡所得税の税率は39%5年越えの長期譲渡所得税の税率は20%です。ただし、マイホームを売って譲渡益があった場合には税額控除がありますのでご安心ください。
ほとんどの人は家を売っても税金を納めなくても済むのか…。
逆に、家を売って譲渡損があった(購入金額より、売却金額が大幅に下回った)場合には、その他の所得税と通算して控除されることもあります。不動産会社や税理士さんに相談してみましょう。
税金の控除について詳しくはコチラをご覧ください。

また、売却した年の固定資産税も売主が納めなければなりません。

一般的には引き渡してからの日割り分を買主から頂くことが多いです。

こうして、家がいくらで売れるのか、売るためにいくらかかるのか、この2つがわかると新しく購入する家の予算を考えることができます。

売りを先にするにしても、買いを先にするにしても、まずはおさえておきたいポイントです。

売るのが先?買うのが先?ベターな選択肢は売り先行

住み替えの場合、家を売るのが先の方がいいのか、買うのが先の方がいいのかという悩みはつきものです。

ベターな選択肢として売り先行がおススメです。
ベター?
ベストなのは同時進行ですからね。
そりゃ確かに(笑)
ただ、売り先行の方が、資金計画が立てやすく、計画的に売買が可能ですね。ですが、近隣トラブルなどでいち早く新しい家に引っ越したい方など、ケースによっては買い先行の方がいいこともあります。

住み替えのスケジュール

住み替えのスケジュールを見ながら、売り先行がおススメな理由を説明します。

売却の流れ   購入の流れ
自宅の価格査定    
不動産会社の選定    
売り出し価格決定   購入のための資金計画
不動産会社の売却活動   希望物件探し
購入希望者の内覧   購入希望の物件を内覧
購入希望者との価格交渉   売主との価格交渉
売買契約の締結 手付金の授受 売買契約の締結
決済と移転登記手続き 住宅ローンの完済/借入 決済と移転登記手続き
買主へ引渡し   売り主から引き渡し

家の売却と購入の大まかな流れ

住み替えの場合、この両方を進めていく必要があります(家売る流れの確認はこちら)。

やっぱり、両方一気には難しくない?
そうですね。なので、どちらかを先に行っておく必要があります。
それで、売ることから先の方がいいっていう理由は?

新しい家を購入するためには、まとまった資金が必要です。

なので、ほとんどの方が家を売ったお金を購入資金にしたいと考えているでしょう。

その場合、家の購入を先に決めてしまうと、今住んでいる家の売却を、購入の決済日までに済ませておかなければなりません。

家を売るのは、買うことの何倍も難しいです。購入を先に決めてしまうと、売却のスケジュールが圧迫されてしまうので、希望通りの売却は難しいです。
つまり、高く売ることはできない?
購入の決済日が迫ってくると、値下げしてでも売り切りたくなりますからね…。

売り先行のメリット・デメリット

売却から始めるメリットは以下の3点です。

売り先行のメリット

・じっくりと売却活動ができ、家を高く売れる可能性が高い
・売却金額を購入金額にあてられる
・売却金額から、購入する家の予算を立てられる

家を高く売るためには、まずは売るための努力からする方がいいわけだね。
そうですね。ただ、物件引渡し日までに新居がなければ、賃貸住宅での仮住まいが必要になることもあります。
ということは、新居が決まったときと合わせて2回引っ越さなきゃいけないのか…。
それが売り先行のデメリットと言えますね。

 

売り先行のデメリット

・仮住まいへの引っ越しが必要な場合がある

買い先行のメリット・デメリット

もちろん、家を買うことから先に行うメリットもあります。

買い先行のメリット

・理想の家をじっくり探すことができる
・仮住まいが必要ない

このことがメリットとしてあげられます。

先ほどもお話ししましたが、家を引き渡す前に新居が決まっていなければ、決まるまでの間は賃貸住宅に住む方が多いです。そうなると、仮住まいへの引っ越し費用や家賃、仲介手数料、敷金・礼金などの余計な費用が発生してしまいます。
家を売るのってけっこう費用がかかるっていうなら、その費用を減らせるのはありがたいよ。
ただ、その他の金銭面では、買い先行の方にデメリットが多いのです。

買い先行の場合、新居の購入資金を、今住んでいる家の売却を待たずして用意する必要があります。

先ほど説明した通り、売却金額を購入資金にあてようにも、短いスケジュールの中で、高い金額での売却を実現するのは相当困難です。

また、家が売れるまでの間、新居と売却中の家の2つの住宅ローンを支払うことになります。

つまり、かなりの資金力がないと、買い先行で進めるのは難しいってことか…。
その通りです。潤沢な資金があって、住み替えをされる方や、すぐに買い手が現れるような人気の物件に住んでいる方以外には、売り先行がおススメです。

買い先行で陥りやすい最悪のケース

買い先行で住み替えをするとき、絶対に避けたい最悪のケースがあります。

売買契約締結後、決済日までに旧居が売却ができなかったケースです。

なんだかあり得そうで怖いな…。
この場合、家を購入できないどころか、本来なら購入金額の一部となる、売買契約を結んだときに支払った手付金が返ってきません。
契約違反ってことか…。
手付金は購入価格の1割程度で、売買価格によっては高額になることもあるので、痛い出費になります。
やっぱりお金に余裕がないと、買い先行は難しいね。

このようなケースを防ぐために買い替え特約を結んでおくことがあります。

「〇〇円での売却ができるまで、この契約は停止しておく」

というような内容を盛り込んだ、停止条件付契約のことです。

停止条件付契約とは、一定の条件の発生によって効力を発揮する契約のことです。
それさえ交わしておけば安心だね。
そうなのですが…。自分が売る側だと思って考えればわかりますけど、売り主にはデメリットばかりの契約です。停止条件付契約は当事者同士で自由に決められるのですが、なかなか首を縦に振る売主さんはいないでしょうね。
いつ解約されるか分からないし、断られても違約金が発生しないもんな…。おれなら断るかも…。
そうならないためにも、今の家を高く売る必要あります。
だから、売り先行がベターってことなんだね

買取という選択肢

このような事態を防ぐために、買い先行で住み替えを進めるのなら、買取も視野に入れておくのがいいでしょう。

買取であれば仲介手数料の必要もありません。

しかし、良くても市場相場の7割程度でしか買い取ってもらえませんので、資金計画が重要です。

不動産会社の中には、買取保証制度付きで媒介契約をしてくれるところもあります。
高く売れはしないけど、売れずに違約金を払ったりするよりはマシなのかもね…。
すぐに現金化できるというメリットもあります。仲介じゃどうしても、ということなら検討の余地ありですね。

つなぎ融資

売り先行で進めていても、どうしても気に入った物件が出てきたら。

あきらめきれないという方もいらっしゃると思います。

そんなときに利用できるのが「つなぎ融資」です。

つなぎ融資で、今の家が売れるまで、新居の購入資金をまかなうことができます。ただし、借入れた融資は家を売ったお金で一括返済しなければなりません。
でも、それって無担保ローンなんじゃないの?
その通りです。なので、資金に余裕がある方や、どうしても住みたい新居でない限りはおススメできません。

つなぎ融資は、住宅ローンのように担保とするものがないため、金利が高いです。

その上、手数料や保証料が必要です。

さらに、家が売れるまで利子が発生するため融資額がどんどん膨れ上がり、後々の支払いが苦しくなる恐れもあります。

十分な計画を練ってから検討してください。

抵当権抹消のためにも

住宅ローン返済中の家でも、売却することはできます。

ただし、買主へ引き渡すときには全額返済をし、抵当権を抹消しておくことが条件です。

家を売ったお金で住宅ローンを完済する人がほとんどです。抵当権を抹消するためにも、他買う売ることができる売り先行で住み替えを進めていってほしいですね。
もし、家を売ったお金で住宅ローンの完済ができなかったら?
貯金などの手持ち資産で不足分を補っていくことになります。
新しい家を買うどころじゃなくなるね…。
そうですね。ただ、家を売って住宅ローンが残ってしまったとしても、住み替えができなくはないです。

ローンが残っても「住み替え(買い替え)ローン」がある

住み替え(買い替え)ローンとは、今の家を売っても残ってしまった住宅ローンを、新しく買う家の住宅ローンとセットにして返済していく方法です。

例えば、2000万円のローン残債がある家が1500万円で売れたとき、500万円のローンが残ります。

買い替えローンを利用すれば、次に購入する家が3000万円なら、3500万円のローンを組んで返済していく形になります。

この方法を使えば、ローンが全額返済できなくても、住み替えをすることができます。
なんだ、安心したよ。
家島さんって、すぐ安心しますよね…。もちろん、メリットもあればデメリットもありますからね。

住み替え(買い替え)ローンのメリット・デメリット

住み替えローンのメリットは

住み替えローンのメリット

・貯金など自己資金を使わずに新しい住居に住める

この一点につきます。

新居のローンの頭金の支払いや、手付金の支払いのために、自己資金はとっておきたい方にとっては非常にありがたいローンになります。

万が一のことを考えると、”本当に・あってよかった・住み替えローン”って感じだね!
急に川柳っぽく言わないでくださいよ…。デメリットも確認しておきますよ。

住み替えローンのデメリットは

住み替えローンのデメリット

売買のスケジュールがタイトになる

ということです。

それぐらい、なんてことないよ!
何を言っているのですか…。さっき難しいと言っていた、家の売却と購入をほぼ同時に進めなければならないのですよ。

住み替えローンの注意点

住み替えローンを利用するとき、注意しておきたいことが2つあります。

ひとつは、売買の決済日を揃えなければならないこと

もうひとつは、新居購入時の住宅ローンがオーバーローンになってしまうことです。

住み替えローンを利用するためには、家を売る日と家を買う日、両方の決済日を同じ日にしなければなりません。売却の決済日にローン残債がわかり、そのローン残債をもって新居の住み替えローンを組むからです。
かなりシビアなスケジューリングが必要だね…。
そして、忘れてはいけないのが、住み替えローンを組んだとはいえ、旧居のローンが無くなったわけではないということです。
たしかに…。
借入額が今までより多くなるのなら、本当に返済が可能なのか、給与所得などを照らし合わせて、計画を立ててから利用しましょう。

住み替えローンを利用すると、旧居のローン残債よりも、新居の住宅ローンが増えることが多いです。

万が一、また家を売ることになる可能性もあり得ます。

計画性をしっかりもって、利用するようにしましょう。

住み替えで家を高く売るために

住み替えで家を売るなら、売り先行で高く売ることが重要っていうのがよくわかったよ。
理想の新居もタダで手に入るわけではないですからね。ローン残債を残さずに購入するためにも、できるだけ高い価格で家を売りましょう。
ローンが残って、住み替えローンを利用するにしても、高く売れた方が上乗せ分を減らせるもんな!
GOOD!そういうことですね!

 

まずは、家を高く売るために、不動産一括査定サイトで複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。

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