住み替え(買い替え)ローンを利用して家を売る時に必要な2つの計画

2018/04/09 投稿 2019/02/27更新
平成28年度住宅市場動向調査 住宅取得回数

平成28年度住宅市場動向調査 住宅取得回数

上記のグラフは、国土交通省が公表している「平成28年度住宅市場動向調査」における、住宅取得回数のグラフです。

約80%が初めて住宅を購入した人という結果でしたが、逆を返せば、約20%、つまり住宅購入者のおよそ5人に1人は住み替え(買い替え)によって新居を購入していると言っても過言ではありません。

家の購入も一回きりというわけではないんだね…。
そうですね。購入するときは、一生の家として購入したのかもしれませんが、何が起こるか分からないのが人生です。ライフスタイルや家族構成の変化など、様々な理由で家を売ることはありえますから。
そうそう、おれの家、買ったばかりだから住宅ローンがまだまだ残っているんだけど、それでも住み替えってできるのかな?
安心してください。今住んでいる家の住宅ローンが残っていても、住み替えをすることはできますよ。家を売ったお金と自己資金を使って残りのローンを完済し、抵当権を抹消すれば大丈夫です。
じゃあ、もしそれでも家のローンが残ってしまったら?
それでも住み替えをしなければならない人のために、住み替え(買い替え)ローンというものがあります。
それなら安心して住み替えにのぞめるね!
ただし、住み替えローンを利用するためには、お金と時間の2つの計画が必要不可欠ですから、気をつけてくださいね!

住み替え(買い替え)ローンとは

住み替え(買い替え)ローンとは、今の自宅を売っても残ってしまった住宅ローンを、新しく買う家の住宅ローンとセットにして返済していく方法です。

例えば、2000万円のローン残債がある家が1500万円で売れたとき、500万円のローンが残ります。

これを担保割れと言うのですが、住み替えローンを利用すれば、担保割れの状況でも新居購入のためのローンを組むことができます。

次に購入する家が3000万円なら、ローン残債の500万円を上乗せした、3500万円のローンを組んで返済していくのが住み替えローンになります。

なるほど!残ったローンは次に持ち越しってことだ!
カンタンに言うとそういうことになります。もちろん、借りられるかどうかは金融機関の審査がありますよ。

本来であれば、売却代金でローン残債を一括返済することで、抵当権抹消をしなければ、家を売ることはできません。

抵当権とは、債権者である金融機関が、債務者である家主がローンを返済できなくなったときに、家を競売にかけて残ったローンを回収できる権利のことです。

住み替えローンを利用する前に、今お金を借りている金融機関に連絡することを忘れないようにしましょう。

住み替え(買い替え)ローンに絶対必要な計画その①お金の計画

住み替えローンを利用すれば、たとえ家の売却金額がローン残債を下回っていたとしても、新しい家を購入して住み替えをすることができます。

しかし、住み替えローンを利用するということは、購入した新居の価値以上のローンを組むということです。

オーバーローンの状態からスタートするということでもあり、月々の返済額が以前より増えてしまうことも多々あります。

住み替えローンの利用をする前には、必ず資金計画(返済計画)を立てましょう。借入額の総額や返済期間、支払回数について、年収などと照らし合わせた計画を立てておかないと、いざ支払いがスタートしてから後悔することになります。
たしかに…。500万円のローンを残して、3000万円の家を買うとしたら…。3500万円のローンを組むってことだもんな…。便利だし安心だと思ったけど、ついつい旧居のローンがチャラになったと勘違いしそうで怖いね…。
平成28年度住宅市場動向調査 一次取得、二次取得別の世帯主の年齢

平成28年度住宅市場動向調査 一次取得、二次取得別の世帯主の年齢

上記のグラフは、国土交通省が公表している「平成28年度住宅市場動向調査」における、一次取得、二次取得別の世帯主の年齢のグラフです。

一次取得(初回の購入)の場合は30歳代が半分近くを占めていますが、二次取得(2回目の購入)の場合はそれ以上、40歳代以上、60歳代がほとんどを占めています。

この年齢から、長期的な住宅ローンを組み直すとなると、相当な覚悟が必要です。

40歳代で35年ローンなんて組んだら、75歳まで働き続けなきゃならないかもしれないのか!?
それは極端ですけど…。そうならないためにも、今の家を高く売る努力が大切です。まずは、不動産一括査定サイトで、複数の不動産会社に査定依頼をしてみましょう。今の家をどれくらいの金額で売ることができるのか把握できますし、購入する新居の予算をつけることもできます。
家を高く売るためにも、無理のない資金計画のためにも、不動産一括査定サイトを使ってみるよ!
GOOD!

 

住み替え(買い替え)ローンに絶対必要な計画その②時間の計画

住み替えローンを利用するためには、旧居を売る日と新居を買う日、両方の決済のタイミングをそろえなければなりません。

売却の決済日にローン残債がわかり、そのローン残債をもって新居の住み替えローンを組むからです。

そのためには、シビアなスケジュール管理で売却と同時に購入を進めていく必要があります。
買いたい家は決まったけど、売りたい家が売れてないんじゃ、住み替えローンを使うことができないんだね。
そのとおり。なので、おススメは売却から先に行う、売り先行のスケジューリングです。売却から先に進めておくことで、購入する物件の予算もとりやすいです。もし、どうしても買いたい家が先に見つかったときには、買い替え特約を希望して購入するようにしてください。
買い替え特約?

買い替え特約

買い替え特約とは、今売りだしている家の売却金で新居を購入することを条件とした、停止条件付契約のことです。

この特約を結んでおけば、万が一家を売ることができずに、購入資金を用意することができなかった場合に、契約を白紙解約することができます。

ただし、売り手にとっては購入されなかった上に、違約金も支払われないため、そう簡単には応じてくれません。
あー…、おれだったらその特約は結びたくないかもな。
そうですね。売却の話がしっかり進んでいる状態であれば、大丈夫だとは思いますが。

住み替え(買い替え)ローンのメリット・デメリット

お金と時間、2つの計画がしっかりとできたのであれば、住み替えローンを利用するメリットがたくさんあります。

ただし、計画を練られていない状況で利用すると、デメリットを被ってしまうので注意してください。

メリット

 

住み替えローンのメリット

・貯金など自己資金を使わずに新しい住居に住める

住み替えローンのメリットはこの一点につきます。

新居のローンの頭金の支払いや、手付金の支払いのために、自己資金をとっておきたい方にとっては非常にありがたいローンになります。

売り先行で住み替えをすすめた場合、賃貸住宅に仮住まいすることがあります。そういった場合の出費を確保することができるのも助かりますね。
ほんとうにありがたいローンだよ…。

デメリット

 

住み替えローンのデメリット

・新居の住宅ローンがオーバーローンで始まる
・シビアなスケジュール管理が必要

住み替えローンのデメリットはこの2点です。

そうか…。このデメリットを回避するために、お金の計画と時間の計画をしっかり練ってから利用しなきゃいけないんだね!
GOOD!その通りです!

オーバーローンで返済がスタートしているために、万が一もう一度住み替えをするとなっても、ローン完済が非常に困難だと思われます。

先を見据えたお金と時間の計画が、住み替えローンには必須です。

2つの計画を実行できる不動産会社を見つけよう!

住み替えローンを利用するために、お金と時間の計画を立てることができたのなら、その計画を実行してくれる不動産会社を見つけましょう。

特に、売却と購入のタイミングを合わせるためには、売買両方に強い不動産会社に依頼するのが得策です。

そして、そのためには、多くの不動産会社を比較する必要があります。

不動産会社の比較には不動産一括査定サイトを

不動産一括査定サイトは、500~1500社の厳選された不動産会社からあなたに合った不動産会社を紹介してくれます。

物件情報と自身の情報を入力するだけで、カンタンに査定依頼ができ、複数の不動産会社を一括で比較できます。

査定をしてもらっても費用がかかるわけではないので、住み替えローンを実行するためのパートナー探しに役立ててください。

提携不動産会社数1600社以上!累計利用者数1000万人以上!『イエウール』

イエウール トップ LINE風

『イエウール』は2014年から運用を開始した、新興の不動産一括査定サイトです。

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提携不動産会社数が圧倒的に多く、アナタにあった不動産会社を早く見つけることができるでしょう。

まずは、不動産一括査定サイトで、複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。査定価格が、住宅ローン残債よりも低ければ、不動産会社に住み替えローンの利用を考えていることを相談してみてください。
不動産会社も相談に乗ってくれるの?銀行との話し合いじゃ?
ほとんどの不動産会社は、銀行とのパイプを持っています。不動産会社経由の銀行であれば、融資の条件でも有利になります。それに、住み替えローンを利用するには、売却と購入の決済日をそろえなければいけないので、不動産会社の協力も不可欠です。
なるほど!住み替えローンを利用するなら、不動産会社選びも重要なんだね!
GOOD!そのとおりです!

 

家を高く売るための不動産一括査定サイトの賢い使い方